テニス肘の原因と解消法を詳しく解説!重症化前に簡単な誘発テストでチェック
- 2020.11.03
- 2022.08.09
テニス肘は名前からテニスプレーヤーにしか発症しない病気がと思われがちですが、実際は他のスポーツや日常的な動作が原因となって発症する可能性があるのをご存知ですか?
発症後は腕をひねる動作で痛みを感じるようになるほか、重症化すると握力が弱まるなどの症状が出てくるため、早期に治療することが重要です。
当記事では、テニス肘の症状や原因、対処法などを紹介します。
テニス肘に悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
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テニス肘の症状をチェック!
テニス肘とは「上腕骨外側上顆炎」の通称で、特にテニスプレーヤーが発症しやすいことから名づけられました。
上腕の筋肉と肘を繋げている腱が慢性的な炎症を起こしてしまう病気で、発症すると腕の特定の動作をさせた時に、上腕の肘の背中から手首の背の部分にかけて痛みが発生します。
テニス肘で痛みが発生する主な動作は以下の通りです。
- 手首を反らせる
- 手首をひねる
- ものを掴んで手首を動かす
- 指を伸ばす
テニス肘になると、ドアノブをひねる、ものを掴んで持ち上げるというような日常的な動作でも痛みが生じるようになります。
他にも、テニスやゴルフなどのスポーツや、ギターの演奏、キーボードのタイピングといった、趣味や仕事上の動作でも痛みが現れることが多くなります。
重症化すると痛みが強すぎて上記のような動作ができなくなってしまうため、早期に治療することが重要ですが、日常動作が負担になってしまうため安静にするのが難しく、治療が長引きやすい病気になっています。
誘発テストでチェック
テニス肘が発症しているかどうかは、症状を誘発させる簡単なテストで診断可能です。
誘発テストは一般的に以下の3つが行われており、すべてのテストで痛みを感じるとテニス肘と診断されます。
- Thomsenテスト:
検者が患者の手の甲から手首を曲げるように力を加え、患者側が肘を伸ばしたまま検者の力に手首の力のみで抵抗するようにして行います。 - Chairテスト:
肘を伸ばしたまま椅子を持ち上げるテストです。 - 中指伸展テスト:
患者側が肘から中指の先まで伸ばし、検者が患者の中指に上から力を与えるようにして行います。
上記のテストは2人いれば行うことができるので、気になる方は試して見ると良いでしょう。
テニス肘の原因
テニス肘の主な原因は、患部である上腕の筋肉と肘を繋げている腱に繰り返し負担がかかることです。
テニスやゴルフでボールを打つ時や重い荷物を持ち上げる時、重い鍋を振る時など、手首から上腕に外部の力が加わるような動作を繰り返し行っていると、肘の腱に少しずつストレスがかかります。
腱へのストレスが慢性的に貯まってくると腱が炎症を起こし、周辺の血管や神経に異常をきたしてしまうのです。
特に40代以降になると筋肉のしなやかさが徐々に失われていき、上記の動作を行った際に腱にかかるストレスが強くなるので、発症する可能性が高くなります。
また、筋力が弱い人は筋肉が衝撃に対するクッションになってくれないため、家事などの日常動作でもテニス肘になってしまうリスクが高まります。
どのくらいの期間で治る?
テニス肘が治るまでの期間は症状の重さによって異なりますが、長期戦になることが多くなります。
適切な治療を受けて可能な限り安静にしていれば、70~80%は1年以内で回復しますが、日常的な動作で患部に負担がかかってしまうため、意識しないと数年単位で痛みと付き合うことになってしまうことが多いです。
軽症の場合は自然治癒で治る?
テニス肘は軽症であれば安静にすることで自然治癒する可能性がありますが、基本的にはおすすめしません。
前述の通り、テニス肘は日常的な動作が症状を悪化する原因になり得るため、そもそも安静にし続けることが難しいのです。
軽症のうちに自然治癒を期待して放置した結果、症状が重くなってしまっては本末転倒です。
テニス肘の症状に心当たりがあるのであれば、可能な限り医師の診察を受け、適切に治療しましょう。
重症化するとどうなる?
テニス肘は軽症時は手首や肘に負担のかかる動作を行った時のみ痛みを感じるのですが、重症になってくると中々痛みが引きません。
より悪化すると長時間程度経過しても痛みが引かない他、握力が弱くなってコップを握るのも難しくなったり、肘の曲げ伸ばしが制限されるなど、日常生活に支障が出てきます。
重症になると完治までの期間が長くなるので、先にも述べたようになるべく軽症なうちに治療することが重要です。
サポーターと湿布の効果的な使い方
テニス肘の治療にはサポーターや湿布薬を使用することが多いですが、適切に使用しないと効果が低減してしまいます。
湿布はそもそも消炎鎮痛剤の一種なので、まずは患部である肘の腱をしっかりと覆うように貼り付けることが重要です。
また、肘は可動域が広いため、ただ単にはりつけただけではすぐにはがれてしまいます。
貼り付ける際には湿布を2つ折りにし、折り曲げた部分の両端をハサミで切ったうえで、中心が肘の頂点に来るようにするとはがれにくいです。
不安な人はテーピングを巻くなどしても良いでしょう。
サポーターはバンドタイプが使いやすく、前腕の腱の近くに巻きつけるだけで痛みの緩和が期待できます。
炎症によって変形した血管に血を送らないようにすることで痛みを和らげる仕組みなので、異常な血管に血を送っている動脈を圧迫するように巻くのが重要です。
圧迫すべき血管には個人差があるので、医療機関の診察時にしっかりと巻くべき位置を確認するようにしましょう。
寝る時はどうすればいい?
湿布やサポーターは、原則就寝時には外すことをお勧めします。
まず湿布ですが、就寝時にも張ったままにしていると薬品の刺激を常時感じることになるため、睡眠の質が落ちてしまうリスクが高いです。
また、サポーターは血液を圧迫して痛みを緩和しているため、筋肉が動かず血行が穏やかになっている就寝時もつけていると血行不良になってしまい、自然治癒を妨げてしまいます。
せっかく治療を早めるために使用しているのに治療の妨げになってしまっては意味がないので、就寝時の湿布やサポーターの使用は控えましょう。
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たけだ整骨院では、武田式のハイボルト療法(高圧電流による治療)によって痛みを抑えつつ、マッサージによるリハビリによってテニス肘の回復を促すことができます。
国家資格を持ったプロのスタッフによる施術なので、効果のある範囲で調整も可能で、都度痛みや刺激を調整することが可能です。
テニス肘の症状が出始めたという人は、症状が重くなる前にたけだ整骨院の診察を受けてみてください。
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まとめ
テニス肘は「上腕骨外側上顆炎」の通称で、テニス以外のスポーツや日常動作でも十分発症する可能性があります。
放置して重症化すると痛みが引かなくなり、ものを掴むのが難しくなったり、肘の曲げ伸ばしが制限されるので、症状を感じたら早期に治療を受けることをおすすめします。
たけだ整骨院では、3年以上の養成校を卒業後、厚生労働省による国家試験に合格した柔道整復師、鍼灸師による治療体制が整っています。
テニス肘の悪化を防ぎつつ早期の回復を目指すためにも、是非一度たけだ整骨院をお尋ねください。